タブブラウザとIEお気に入りについて

IEからタブブラウザに移行する際の重要ポイントの1つ。
というのも、お気に入りはブラウジングには欠かせない機能であるわけで。
他のブラウザに移行するにおいては、大概の場合、そのあたりは何らかのサポートがなされています。
具体的には、IEのお気に入りをそのまま使うか、独自のお気に入り形式を構築するかです。
前者は言わずもがな、後者の場合もブラウザのほうにインポート機能が内臓されていることが多いです。
このページではその2つの形式について解説していこうと思います。

・IEのお気に入りをそのまま使う場合

繰り返しますが、基本的には言わずもがなです。
タブブラウザ側のメニューバーからお気に入りをクリックすると、IEの設定と同じものが出てきます。
ただしデフォルトでは並び順が50音順になっていることが多いので、
設定から「IEの順番で並び替える」にチェックをすると、使いやすいかもです。

で。ただIEと同じお気に入りが使える、というのでは終わりません。
↓の画像をご覧ください。
お気に入りメニュー・IE互換の場合
導入の手引きでも出てきた、DonutLの「設定」→「お気に入りメニュー」の画面ですが。
ユーザー定義のフォルダ、というのはあらかじめフォルダを指定することで、IE用とは別に、
自分専用のお気に入りを作成することができます。
unDonutDonutRAPTDonutLDonutQでは、
ファイルを解凍すると、実行ファイルと一緒に「FavoriteGroup」というフォルダが出てきますが、
これはあらかじめ用意されたユーザー定義フォルダであり、その中にお気に入りを追加していくことができるようになっています。
ちなみにそうやって独自でお気に入りを作成することができるメリットの1つを先にここで挙げておくと、
パソコンを共有しているけど自分専用のお気に入りが作りたい、という場合に便利です。逆の場合は無用な機能ですが。(苦笑)

ちなみにDonutLの画面を使っているため、「ユーザー定義のフォルダ」の下にもう1つチェック項目が。
これはDonutRAPT、DonutL、DonutQに存在する独自機能で、エクスプローラーバー上でお気に入りを右クリックすると、
メニューの中にDonut拡張プロパティというものが現れます。
ここから、各お気に入りごとにセキュリティを設定することが可能になります(JavaやJavaスクリプトの実行など)。
これはかなりポイントの高い機能であり、IE互換お気に入りのタブブラウザにおいて、リードを保っているものと言えます。
ただし、基本的に僕はJavaとかJavaスクリプトうんぬんに関しては、あんまり気にしてなかったりしますが(爆)。



・独自形式のお気に入りの場合

MozillaOperaなど、そもそもコンポーネントがIEと違うブラウザの場合、必然的にお気に入りは独自のものとなります。
しかしながらMozillaはインストール時に自動で、Operaは手動ながら、IEのお気に入りを持ってくることが可能です。
これを「お気に入りのインポート」と言います。
しかしながらブラウザ乗り換えにいきなりMozillaやOperaを薦めるのには、インストールサイズの問題から僕は抵抗があります。
っと話が逸れましたが、お気に入りに独自の形式を利用するタイプは、IEコンポーネントタブブラウザにもいくつか存在します。
ここで紹介しているものでは、SleipnirLunascapeがあります。
しかしながら独自形式の場合では、MozillaやOperaと同じように大抵はIEお気に入りのインポートが可能になっているので、
移行における問題そのものはクリアされています。――IEと共有する場合において手間があるのはどうしようもないですが。

さて、わざわざIEとは別に、独自のお気に入り形式を採用したことによるメリットは何か。実はこれ、すでに書いていたりします。
1つはPCを共有しながらも自分専用のお気に入りを構築できること。
もう1つは、お気に入りごとにセキュリティ設定が可能なこと――前述の通り、IE共有タイプでも一部のDonut系がサポートしています。
これらの話から言えることは、実はお気に入りが独自形式であるタブブラウザは、その時点で、
IE共有形式のタブブラウザに比べて初心者向けでないことが挙げられます。
(もっとも、自分専用のお気に入りの構築という点では、最初から独自形式であるほうがやりやすいだろうとも言えますが)
またその他のメリットといえば、IE共有型の場合はお気に入りをIEから拾ってくるためそこで処理が重くなることがあるようですが、
独自形式だとその必要がないため、お気に入りの数が多くても処理が重くならないという点があるようです。
――処理、というのはかなりわかりにくい差だと思うので、無視して構わないものではありそうですが(苦笑)。



・特別編――NilBrowser

なぜこのタブブラウザだけ特別扱いなのか。
――お気に入りを「開く」ことにかけては、このブラウザの右に出るものはないからです。
(編集はIEお気に入りに限るものの)
強力たらしめるお気に入りの扱いについて、ここで紹介するのは2つ。
まず、Bookmark-Adaptar。
NilBrowserのBookmark-Adaptar
上記バー部分に表示されているブラウザリスト。
これ、全部お気に入りの保存形式が違います。つまり、お気に入りの保存方法が7通りあるわけです。
その7通りのお気に入り形式を全部扱えてしまうのが、このプラグインのすごいところです。
ただし編集はできません。編集する場合は対応するブラウザを立ち上げ、そこから行わないとならないんですが。
ちなみに僕は7種類のうち、IE、Netscape、Operaを利用しています。
またMoonBrowserはここでは未紹介、DonaWebBrowserは悲惨な諸事情により配布停止と相成ったブラウザです。

また、これらとは別に、NilBrowserでは「NB-Bookmark」の利用により、
簡易的に独自お気に入りを作成することができます。(簡易的にというのは、フォルダ作成は無理ということです)
上記のBookmark-Adaptarは開くのに若干手間がかかりますが、NB-Bookmarkによく行くページを登録しておけば、
すぐにそのよく行くページへと飛ぶことができます。
NilBrowserは初心者向けではありませんが、こうしたお気に入り関連の機能は、とてもとてもポイントが高いです。
(ただし僕がNilに魅力を感じるのは、実際にMozilla(Sylera2)やOperaを使いまわしているからだと思いますが)



・ちょっと便利なツール、Booksync

IEからMozillaまたはOperaに移行するとき、お気に入りのインポートというのは欠かせない作業です。
が、逆にMozillaやOperaから他のブラウザ向けにお気に入りを吐き出す操作というのを、反対語でエクスポートというのですが、
これについてはあんまり上手く行かないことが多い。そもそも、インポートですら思ったとおりに進まないことも多いのです。
しかし、そんな問題を解決するツールがあります。IE、Mozilla、Opera間で、スムーズにお気に入りが変換できます。
Booksync(IE・Mozilla・Opera間お気に入りデータ移行ツール)
このツールを使えば、かなりスムーズにお気に入り移行が可能になります。
なんだかいろいろとボタンがありますが、基本的には下段の4つのボタンの使い方だけ覚えておけば問題はないかと思います。
->IEならMozilla・OperaからIEへ、シンクロナイズならIE・Mozilla・Operaのお気に入り内容を統一し、
IE->ならIEからMozilla・Operaにお気に入りファイルを出力する形になります。
ちなみに赤線を引いているところは僕の素性にかかわるデータが入っていたため隠しています。
そして初回起動時、Operaの行には最初からパスが入っているはずですので、基本的に変更の必要はありません。(僕の環境)

Operaへの移行に際して、かなりオススメなツールですので、興味のある方は試してみてはいかがでしょうか。
配布元はコチラ



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