もともとは軽量版Mozillaという位置づけだったSylera（ここではSylera1とします）に対し、
多機能版Syleraとして出発した、Geckoエンジン使用のタブブラウザです。
Sylera1そのものはなくなったわけではないものの、現在はこの多機能版の更新が進んでおり、
また長所でも述べますが単独ダウンロードが可能なことから、
作者さんはこちらの使用を推奨されているようです。
長所
・IE系のセキュリティホールとは無縁。Netscape・Mozilla内のGeckoエンジンを使用
・NetscapeやMozillaを母体にしているとは信じられないほど軽い
・ポップアップは登録式抑止とMozilla式自動抑止が使用可能
・ツールバーアイコンや見た目（スキン）のカスタマイズは多様
・選択文字や選択リンクをタブバーにドラッグ＆ドロップすることが可能になった
→アドレスバー、検索バー、アドレス検索バーには不可
・各お気に入り（しおり）のセキュリティ個別設定が可能（しおりバー右クリック「しおりを編集」から）
・独自お気に入りとともに、ＩＥのお気に入りも併用可能
→インポートの際は同梱のsylrtool.exeを用いること
・全画面表示は出来ないが、メニューバー・ステータスバーについては表示・非表示の切り替えが可能
・スタイルシート・プロキシ・UserAgentの切り替えが可能
・事前にMozillaなどの母体を用意しなくても、単独でダウンロードして使用可能になった
・IEビューでの表示が可能になった（コマンドの追加はマニュアルとにらめっこで自力でどうぞ）
・検索バーの単語でのハイライトが可能（が、コマンド（CmdSeekComboboxHilight）は自分で追加すること）
・アドレスバーと検索バーの役割を１つにまとめた「アドレス検索バー」が使用可能
→[AddressSeekCombobox]
= Window, -1, 20, 0, 0 のような書式でカスタマイズのツールバーエディタに追加
→使い分けについては設定画面「読み込み１」から行うこと
・RSSリーダー内蔵。2.1.22で大幅に性能向上
短所
・カスタマイズ方法はテキストエディタ形式のため面倒。マニュアルとにらめっこしながら頑張るべし
・上記の理由から、タブブラウザ初心者にはまったくお勧めできない
・ページ上で右クリック＋ホイール回転、の操作によるタブ切り替えが出来ない
・タブの最大数の制限はできない
最初の頃はバグが多かったのですが、現時点ではそれもかなり改修され、使う分には問題ないものになってきています。
ただしそれでもプログラム製作の常か、新しい機能を追加するとバグが出る、ということの繰り返しも多いですが。
……っと、誤解を招く表現ではありますが、バグの話は別にSyleraに限ったことではないですっていうか、
バグのないプログラムそのものが存在するのかどうかも怪しいものです。
でもってそれらのバグというものは、通常使用する分には発生しにくいからこそ気づきにくいものだったりするのです。
何が言いたいかと言いますと、このブラウザはカスタマイズの面倒くささをクリアさえすれば、
Geckoエンジンでありながら非常に強力ですよ、ということなのです。
IE系のunDonutやぶら。、Sleipnirにもまったく劣らない多機能性を有するので。
問題を挙げるならば、ずーっと言ってますが、カスタマイズの複雑さでしょうか。
このおかげでどうしても、タブブラウザ初心者にはおすすめしにくいものだったりします。おすすめ激しくしたいんですが（爆）
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